保育士になって1年🌸

私が子どもの頃の卒園アルバムには、将来の夢の欄に"お花屋さん"と書いてあった。それが小学校の卒業アルバムでは"保育士"に。

母が保育士で、子どもの頃から仕事をしながら私を育ててくれた母の姿を見ていたからか、私も必然的に憧れの母のような保育士になる夢ができた。
もちろん子どもが大好きで、ご近所の同学年の友達の中で私が一番年上だったのもあり、弟、妹がたくさんいる感覚で、常に身近に赤ちゃんや小学生未満の子がいて一緒に遊んでいた。


将来は保育士になる進路しか見ていなくて、高校でも短大でも保育の勉強をして、地獄の実習も何度も乗り越えてきた。
保育士の大変さを知っている母からは、何度も何度も何度も反対されたけれど、その反対を押し切る私の意思が勝って、短大の卒業式の日に、「大丈夫。応援してるよ。」と言ってくれた。


だけど本当に保育士になれるとは…


保育士になって、その責任の重圧に押しつぶされそうになったり、そのやりがいに救われたり、自分は向いてないと悩んで落ち込んだ日があったり、ミスして泣きながら帰った日があったり。
覚悟はしていたけれど、想像以上に上手くいかない事だらけだった。

でも、保育士になったこと、後悔はしてない。

山ほど辛い事があったとしても、子どもが一瞬ふわっと笑いかけてくれたらそれだけで心が軽くなる。

保護者の方が毎日「ありがとう」をくれる。
子どもたちが何度も名前を呼んでくれる。
折り紙やお手紙をくれる。

0歳児の「しぇんしぇすき!」
1歳児の「だっこして!」
2歳児の「せんせいこっちきて!」
3歳児の「せんせいみてて!」
4歳児の「いっしょにあそぼ!」
5歳児の「だいすき!」

覚えたての言葉で一生懸命伝えてくれるのが可愛くて、嬉しくて、愛おしくて。


1年前入園したての頃はミルク飲んで泣いてばかりだった0歳児の子が、今では一人で歩いて、走って、ご飯も一人で食べて、ズボンも一人で脱いで、お絵かきやブロックができる、先生やお友達の名前が言える。
こんなに出来る事が増えた。まだ生まれて、1年と少ししか経っていないのに。

その成長を近くで見守って、保護者の方と共有して、こんなに幸せなお仕事、他にないんじゃないかなって思うほど、毎日が希望で溢れていて。

その希望を作っていく"先生"のお仕事が好きだ。

 


私もまだ先生としては1歳。来年度は初めて担任を持ちます。不安だらけでも、あの子たちにとって担任の先生は私一人。

挨拶やお返事、「ありがとう」が上手に言えるクラスにしたいな。お歌が大好きなクラスにしたいな。
ボロボロでもいいから、1年後に"この子たちの担任で良かったな"と思えるように一日一日を踏ん張ってみようと思います。


「大好き!ぎゅー!」って腕の中に飛び込んで来てくれる2歳児のあの子たちの希望の欠片を見落とさないように、一つずつ握りしめて保護者の方にプレゼントしたい🪄

 

 

つき組さん、よろしくね🌙